カポエイラの大会

カポエイラU18のオンラインソロの世界大会

WCFが主催するU18のオンラインソロコンペティションの世界大会

2020年11月にWCF(ワールドカポエイラフェデレーション)が18歳以下のカポエイラのソロコンペティションを行いました。
コロナ禍の中、世界中のカポエリスタは、ホーダや昇段式、交流会などできず、気持ちが下がってる方やモチベーションが下がっている方が多いと思います。

そんなカポエリスタに刺激をという事で、今回のようなカポエイラのソロ大会、そしてオンラインというのが企画されました。

U18の大会前に既に女性だけのソロ大会が2020年6月頃に行われ、注目を集めましたが、実際はどんな感じだったのか正直知らなかったです。

U18の大会に出るのも、自分の師範からの強いお誘いがあり、ゲト日本支部の石川メンバーと東京メンバーと名古屋メンバーに声かけさせて頂きました。(当時イベント事態がまだどんなものなのか把握できておらず、不安だったため)

大会に出るのあたり

先ず大会サイトがポルトガル語と英語表記なので、エントリーなどに少しハードルが高く、エントリーしなかった子もいます。
でも実際やってみるとある程度までいけます。でも心強かったのはプロの通訳、翻訳家の名古屋メンバーがかなり助けてくれました。それで安心して登録や注意事項、ルールなどが分かりました。
45秒以内の動画をyoutubeにアップするという事でした。

ゲト日本支部からは10名が各カテゴリーにエントリーし全体では73名15カ国のカポエリスタ達が参加しました。
アゼルバイジャン、ロシア、ブラジル、フランス、ポルトガル、香港など・・・

システムや審査員

ガールのU12、U14、U16、U18
ボーイも同じように別れていました。
トーナメント制になっており、AIで自動的に振り分けられ、ゲームに勝つ都度、新しい動画を投稿する必要が有ります。
審査員は知名度のあるメストレ達数人と、WCFで功績を残して審判資格など持っている方々が行います。
合計5人の審査員がおり其々審査員が10の星を持っていて、10段階で評価するような形式です。
なお審査員と同じグループだと、そこは違う審査員がはい入り、ジャッジに影響ならないようになっています。
オーデイエンス表もあり、2割はそのオーディエンス表も加算されます。

動画撮影のの苦労

最初に手こずったのが、自己紹介。名前とニックネーム、何歳でどの都市に住んでるか?
ポルトガル語も覚えるいい機会だと思いましたが、中高生には動きよりこの自己紹介がとっても苦戦し何回も動画を撮り直しました。

動きの型を決めてその通りに動き、自分のベストを撮影するというのはなかなか難しく、それぞれが何回も何回も撮り直し、1日目、2日目、新たに場所をとったりしながら3日間ほどかけて撮影しました。

どういう所が評価されるのか?

ルールには蹴りのスピードや正確性、アクロバットな技、柔軟性、想像性、などが書かれてました。

それでも審査員がいったいどういうカポエイラを好むのか?評価をするのか?というのが謎で分からない状態でした。

僕たちは、アクロバットや蹴り技の速さとかそういう事より、カポエイラのルーツであるアフロブラジリアン的な要素やクリエイティブな要素を打ち出そうとして其々のセクエンシア(型)を作りました。

音楽は後から付け加える形でしたので、古めのオールデイーな選曲にしました。
1回戦目は探り探り行いました。

ティアラ

愛嬌のある自己紹介とは裏腹に、このセクエンシアはかなり難易度の高い高度な組み合わせの技を連続しておこなっています。蹴りとアクロバットを上手く混ぜてあり審査員の評価はほぼ互角でかなり賞賛されていました。

ケイカ

他の誰にもない動きでオリジナリティ満載でとても良かったセクエンシア、さらりと難しい技をこなして、2回戦に行きました。

Hiyori

女性ならではの伸びやかに動き、ゆっくりな中での素晴らしいボディバランスと柔軟性をみせてくれました!!

Nonoko

ノノコは丁度中3のテスト前だったので、他の練習日に来れず撮影日も前のメンバーの撮影が押していて、残り3分の一発取りで1回で完成させました。
他のメンバーから拍手喝采と尊敬の眼差しで見られていました。

アカリ

爆発力のある最初のアクロバットと蹴りの鋭さ、ダイナミックに身体をゆらすジンガのステップ、速さから一変ゆっくりとした動きの強弱、そして動物のような柔軟性。ぶっちぎりで審査員の評価も高く2回戦へ。