カポエイラはブラジル発祥の、武術、ダンス、歴史、音楽、哲学などが混合されたブラジルの伝統武術・伝統芸能です。
そのルーツは悲しい背景から作られています。
16世紀、ポルトガル人はブラジルでの労働力の為、アフリカに住む人たちを騙し奴隷としてブラジルのバイーア、リオデジャネイロ、ペルナンブーコに連れて行きました。
奴隷制では日の出から日の入りまで過酷で厳しい労働生活で平均寿命7年とわずかしか生きれず、そんな生活の僅かな隙間に自身のルーツであるアフリカの音楽や格闘技、ダンスを行っていたというのがルーツとなります。
アフリカという大きな大陸では出会わなかった文化がブラジルの都市で混ざり合い、過酷な環境の中で生きる喜びや生き残るための術として、その時代その時代と少しづつ変化しながら今日まで伝わり広がりを見せています。
ビリンバウという楽器やパンデイロなどの楽器を中心に円を作り全員で手拍子をします。ポルトガル語で歌い伝統音楽を演奏します。その中で攻撃や避けや反撃があり2人がゲームをします。攻撃と反撃、避けなどの攻防の中で2人で流れを作りその中で隙をついて攻撃など入れます。寸止めや、当てたとしてもコントロールしての攻撃や足払いなど様々な倒し技があり、プレイしている人や経験者はその駆け引きを感じるもののあえて勝敗をつけません。