【カポエイラの音楽】格闘技なのになぜ必要?歌の意味や魅力とは

動きにフォーカスが置かれがちなカポエイラですが、歌と楽器が無ければ最大の魅力は発揮されません。即興で歌を選択して届けるメッセージ、一人一人違う無限のバリエーション、その場でいる人で完成するコーラスなど。ゲームの場にいる人全員でカポエイラは完成します。

筆者はカポエイラの動きに惚れて始めたのですが、リコーダーと鍵盤ハーモニカのみの経験からでも全く問題ありませんでした!今ではYouTubeに叩いてみた動画をアップするほどハマってます。そんな私の思う音楽の魅力を少し紹介します。

 

なんと言っても全員で歌う一体感!

カポエイラのゲームでは一人の人が歌ったソロにコーラスを全員が返します。中にはハモりを入れたり、ゲームのリアクションの声が聞こえたり、コーラス勢を煽る人も。暗黙のルールと自由が混ざる感じはストリートっぽいですね。ただそこから生まれる一体感とエネルギーは1度は生で見るべき。

月に1回行われるホーダ(本番のゲーム)の日に見ることができます。

 

歌に込められたメッセージ

カポエイラの歌には2つの意味があると言われています。日本人の私たちからするとポルトガル語を直訳したそのままの意味、そして比喩表現で隠されたメッセージです。

例えば「大きなバナナの木が倒された」という意味の歌には「あんなに上手い人でも裏をかかれる瞬間があるなんて!」という意味が隠されていたりします。

ソロを歌う人はゲームの雰囲気や展開に合わせて曲を選び変えていきます。中で動く人達はそれにリアクションをしたり動きを変えることでより複雑さと面白さが加わります!

1つ1つのゲームは楽器の前で始まります

 

6種類の楽器と歌で創る1つの音楽

厳密には同じ楽器にも種類がありますが、手拍子含め6つの楽器と歌が重なってLIVEが行われます。それぞれの楽器にはある程度の役割とベースのリズムが定められていますが、自由にバリエーションを混ぜて叩きます。

アイコンタクトや歌の選曲・楽器のテクニックを駆使して生まれるあの盛り上がりを感じるために筆者はこれからもホーダ(本番のゲーム)に行くのでしょう笑

 

シンプルだからこそ永遠に上手くなります

当然この記事で全ての魅力は紹介しきれないのですが、まずは触れてみることが1番だと思います。

カポエイラで使われる楽器には鳴らす音の種類はありますが音階がありません。まずはベースの一定のリズムに合わせて叩くだけ。その瞬間誰でも楽器隊の仲間入りですし他の楽器との重なりを感じれば気持ちいいでしょう!

続けていくと、音のクオリティを上げたり叩き方のバリエーションを増やしたり、無限にあると言われる歌を覚えたり。果てしなく続きますが毎回の成長を感じられるからこそどんどんハマっていくのかもしれません。

 

楽器が無いとカポエイラじゃない!

少しカポエイラの楽器の魅力を紹介しましたが100%カポエイラには音楽が必要です。むしろあってこそのカポエイラ!

格闘技と音楽の接点は少なく違和感を感じるのも当然だと思いますが、音楽はカポエイラの「ダンス」や「遊び」の要素に繋がっていると考えてください。

まだまだ日本や世界でのカポエイラの普及は進行中ですが、皆さんの疑問の解決や楽しみになれば幸いです!

 

このゲトカポエイラのホームページ・YouTubeチャンネルには、カポエイラに関する様々な情報が日々更新されています。

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