WCF(世界カポエイラ連盟)が主催したソロのカポエイラオンライン大会「Joga maneiro 2021」。コロナ禍によってオンラインで選手のソロパフォーマンスをジャッジする方式となりました。例年アゼルバイジャンで開催された過去大会とは変わり、世界から多くの選手が参加した今大会〜64kg級の決勝をお届けします。
試合はトーナメント形式で行われ、1試合ごとに選手がアップした動画を世界的に有名な指導者が点数をつけて競い合う形になります。
このカテゴリーには5カ国からの選手が出場し、対面で行われていた前回大会の優勝者Nahid Aghazada(世界ランク1位)や子供大会での審査委員なども参加する異色のトーナメントとなりました。日本人の世界大会優勝も今大会が初ですが、まさかの決勝戦は同門(ゲトカポエイラ)対決となりました。
今大会の舞台となったWCFホームページの決勝トーナメント
今回紹介するのは新潟市出身の佐藤和樹と金沢市出身の若岡伶の決勝カード。世界の舞台で日本人同士の決勝戦となりました。
人間離れした跳躍力を持ちつつ難しい技を余裕をもって組み合わせた若岡怜に対し、蹴りのスピードと技の組み合わせに重きを置いた佐藤和樹の一戦です。
・若岡伶のソロはこちら
撮影場所は金沢市の西茶屋街。ブラジルの伝統文化であるカポエイラですが日本人としてのルーツを感じさせる場所を撮影に選びました。
・佐藤和樹のソロはこちら
撮影場所は新潟市の朱鷺メッセ近くのみなとぴあ。出身地の新潟市のシンボルともいえる信濃川の近くでの撮影になりました。
撮影時の工夫
派手な技もカポエイラの魅力ですが、対面での読み合いやリスペクト、黒人のアイデンティティを感じさせる要素や音楽も重要になります。
ソロの大会だったので難しい所も多くありましたが最初に県を挟んで離れた2人が握手しようとしていた所は気づかれましたか? また他の選手とは違い古くからカポエイラで使われているステップや音楽を使った動画になっている所も見どころの1つです。
WCF主催ソロカポエイラオンライン大会「Joga maneiro 2021」の決勝戦をお届けしました。決勝前のトーナメントでも素晴らしいカポエイラが沢山見られ、選手達にとってはコロナ禍ですが(だからこそ)世界と自分を比べる事が出来る貴重な大会になったと思います。
本来のカポエイラとは違う形が故にお伝え出来ていない事も沢山あります。しかし多くの人にカポエイラそのものをまず知ってもらえる大切な大会になりました。
■関連リンク
若岡伶のInstagram
佐藤和樹のInstagram
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