GUETO カポエイラ
GUETOとは“Grupo Unido para Educação e Trabalhos de Orientação”
直訳すると「教育指導のために集まった団体」となります。
ゲットー(GUETO)という言葉はポルトガル語で貧困街(スラム)を指す意味があります。
ゲトの中で生きる人たちは繋がりが強く結束力があり、音楽やダンスなどの文化が優れているのもまたゲトです。ゲトは黒人文化の宝庫です。
またGUETOとは“Grupo Unido para Educação e Trabalhos de Orientação”という頭文字をとってGUETOにもなっていまして、直訳すると「教育指導のために集まった団体」となります。
創始者のジェアン師範(体育学大学教授)とカッシオ師範(歴史学高校教諭)がカポエイラの聖地ブラジルのバイーア州サルバドール市で1992年にグループを立ち上げました。
二人の住む近くの地区のゲットーで生活する人達に、カポエイラを通して教育指導を行ったのが始まりです。
その地域活動と並行して私立学校でのカポエイラ導入。教育とカポエイラをテーマにした事に多くの人が賛同し、バイーア国内だけでは無く、アルゼンチン、エクアドル、コロンビア、日本、台湾、などに支部が広がり世界的な団体になりました。
ジェアン師範はブラジルバイーア州立連邦大学の運動学の教授として働きながら、子どものカポエイラ教育、知的障がい者へのカポエイラ、視覚障がい者へのカポエイラ教育を題材に研究しブラジルでは3冊の本を出版しています。メデイアや多くの国外でのゲストパネラーや講師として招待され、現在はWCF(世界カポエイラ連盟)の名誉師範として世界のカポエイラを一任するような人物です。
日本支部からは指導者を始めメンバーが毎年ブラジル本部へ学びに行き、常に本物に触れております。
年に一度ブラジル本部より師範を招き昇段式を開催し(金沢市後援)全国から一同に集まる大きなイベントを開催しております。
本物に触れ、技術や文化を学び真の意味での国際交流を図っています。
幼児や小中高生のメンバーが多く在籍し、全国学生カポエイラチャンピオンシップでは毎年ゲトから優勝、上位入賞者を輩出しています。また他団体の国内の大会でも優勝者や2021年にはWCF(世界カポエイラ連盟)の主催する世界大会でも優勝者を輩出しています。
様々な企業とカポエイラとのショウでのコラボレーションや、ブラジル大使管や小中学校などの教育機関においても多文化、国際文化の紹介としてカポエイラの紹介や体験会などを行なっています。
現在ゲトカポエイラ日本支部では金沢を本部に小松市、能美市(石川)、高岡市(富山)、上越市長岡市(新潟)、門真市、摂津市(大阪)品川区(東京都)船橋市(千葉)、川崎市(神奈川)、名古屋市(愛知)の正式な支部と新潟市(新潟)札幌市(北海道)などでサークル活動をおこなっています。
私立高校(遊学館高校)や保育園(みづほ保育園)などの固定授業として行っており
福祉施設や地域のボランティアイベントなどにも積極的に参加し、カポエイラという文化を地域に根付いたものにしたいと考えています。
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2001年
ゲトの母体となるグループを立ち上げる
池崎が半年のブラジル修行から帰国し若岡、水橋、増田と共に地元石川に帰り、7人だけの小さなカポエイラグループを立ち上げました。
当時はカポエイラの認知度が低く場所も借りれない事もありました。 -
2003年
スポーツクラブ内でのカポエイラ指導スタート
金沢市内のスポーツクラブでカポエイラのクラスをスタートしたものの人はなかなか集まらず、2人3人の時が続きましたが、メデイアにも取り上げてもらい少しずつ認知度が上がりメンバーも増えてくる。
全国のカポエイラ団体とも交流を重ねる。 -
2004年
1年間ブラジルでカポエイラのグループ探し
母体の無いグループにカポエイラの限界を感じてカポエイラの母体となるグループ探すため池崎が渡葡。
様々なグループを巡りバックパッカーもしながらブラジルを一周し、一つのグループを見つけます。
選んだばかりのグループが分かれたり、道場の場所が無くなり外での練習が続いたりとトラブルもありましたが、信頼を得るためにそのグループで続けていく事を決断。1年間ブラジルで修行の後帰国。 -
2005年
昇段式を開催。高校でのカポエイラ授業を始める。子どもクラススタート。
帰国し、グループの昇段式を行い、金沢で初めて昇段式を行う為に準備を進めるが、招へいするはずだった先生が直前に来日する事ができず、失意の中、最初のバチザードを行う。
2005年から「私立遊学館高校」での自主講座を担当し全国で初めてカポエイラを学校の授業に取り入れています。
全国でも一番早くから子どもクラスをスタートしました。 -
2006年
再度グループ探しの為、半年間のブラジル滞在の後ゲトカポエイラに移籍ゲトカポエイラスタート
半年ブラジルに行きグループ探しの旅の末、ようやく今のグループ「ゲトカポエイラ」にたどり着きジャン師範、カッシオ師範に師事し「カポエイラ×教育」の目的が定まり金沢でもう一度一から作り上げていくことになりました。
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2008年
金沢21世紀美術館にて昇段式を行う
ゲトカポエイラとして初めての昇段式を行い、ブラジルから初めて石川の地にブラジルの師範が初来日し、全国からカポエリスタたちが集まりました。
以降毎年ブラジルやエクアドルやスペインなどからも師範を招聘しながらとり行っています。 -
2010年
東京、高岡、上越、支部設立
2010東京支部代表の米倉がゲトに移籍し翌年東京支部がスタート、その他、新潟の上越、富山県の高岡で教室がスタート
2010年の昇段式から金沢市長も来席し、毎年表敬訪問も行っています。
この年から子ども合宿スタート。2011年から毎年、大阪と東京の夫々各地で他団体も含め子どもの交流イベント「ブリンカポエイラ」を主催しています。今では100名規模が参加するイベントになっています。 -
2011年
新潟、大阪、名古屋、支部設立
2011年石川県国際交流課との表敬訪問。
2011年に新潟と名古屋がサークルとしてスタート。
2012年に大阪支部代表の橋本がゲトに移籍し、大阪の母体となるグループを立ち上げる。 -
2014年
全国学生カポエイラチャンピオンシップ開催、台湾支部設立
2013ブラジル大使館の依頼で六本木ヒルズ内でのカポエイラを指導。
2014石川県主催「ドリームフェスティバル」に選ばれ県立音楽堂でカポエイラ披露。
2014年に「全国学生カポエイラチャンピオンシップ」を全国で初めてカポエイラの競技会を主催し開催。現在では国内、国外から100名以上が参加するイベントになっています。
2015年金沢市で自主公演イベント「ファンクブラジル」を開催。
2015年北陸在学中に池崎に師事していた孫がブラジルから帰国し台湾支部設立。 -
2017年
10回目の昇段式を開催
金沢市民芸術村で行った昇段式は180名が昇段、240名が参加し280名の方が観覧されました。
金城大学内でカポエイラと教育をテーマにしたシンポジウムを行う。
この年から「みづほ保育園」でカポエイラの授業がスタート。
2018年大阪門真市長表敬訪問。
2019年法務局からの依頼で愛知県瀬戸少年院で矯正プログラムとしてカポエイラ授業実地。2020年
オンラインクラススタート 神奈川支部設立
オンラインで全国、国外へむけてのレッスンが始まりました。
神奈川県の川崎市で教室スタート2021年
オンライン世界大会で当団体から2名優勝と準優勝
WCF世界カポエイラ連盟)が主催する、オンラインカポエイラソロ世界大会にてU-16の部で当団体から優勝 一般男性大人の部で優勝、準優勝の成績を納める。TV、新聞、雑誌、など多くのメディアから注目を集める。
台湾の高雄市で新しく支部がスタート。